ぶーの死は私にとって、やはりとても大きな衝撃だったようです。
心療内科のお医者さんに行って理由を説明して「眠れないのです」という話をしたところ、原因が原因でしたので、軽いうつ症状と診断されました。

もっとも、毎日同じ部屋で暮らして、寝る時に抱っこしたり添い寝したりしていて、朝起きたら目の前にいるぶーがいなくなったのですから、本当に“寝るのが辛い”です。
一人でベッドで寝るのが怖いです。この一文だけを取り上げると、いい大人がいい歳して何を言ってるんだ、と思われる人もいるでしょうね。私も鏡を見ながらだとそう思えます。
しかし、辛くてベッドに入ることすらできないんですよね。
しかも、ベッドのスプリングがへたってきたので、「新しいベッドに買い替えようかな」とか考えているところだったので、どうしたらいいものか悩んでしまいます。
朝方、疲れて部屋の床で横になって眠っているのかどうか分からない感じで悶々としています。
そういう状況の私をみたら、たとえ素人の方でも、うつ症状と診断するかもしれないですね。

前にも書きましたが、いい歳しても辛いものは辛いんですよね。
心療内科の先生も『歳を経ているからといって、惑いや不安がなくなることはないですね。特に今は社会環境の状況もあるので、うつ症状になられる方も少なくないです。猫ちゃんを亡くされたら、それはショックも大きいでしょう』とのお話でした。

このブログでも触れていますが、2年前の9月に仕事で東京に10日間ぐらい行ったことがあるんです。
ずっとビジネスホテル暮らしだったのですが、その時は私の寝付きも目覚めもよかったです。
ところが、何日か後に留守を見てくれていた母に電話したところ、ぶーが晩になっても私の姿が見えないので『ニャーニャー』と探すように鳴いていたとのことで、電話口からぶーの名前を呼んだりしていたんです。
ぶーも寂しい思いをしていたようだったということで、その出張から帰ってきてからは仕事で帰宅が遅くなることはあっても旅行等や外泊はしないようにしていました。
猫を飼っているとなかなか旅行に行けないという人もおられるでしょうから、分かっていただけるかなと思います。
そういう経緯もあるだけに、なおさら辛いんですよね。

それに実は、私自身のことですが6月の後半10日程なぜか風邪気味で調子が悪く、なかなか寝付きもよくなかったんです。6月の後半から7月頭まで、ブログが書けなかったのは自分の体調が不調だったというのもあるんです。
それで、7月に入ってマシになったので、ようやく上手く寝付けるようになったなあ、と思った途端にぶーがいなくなってさらに寝付けなくなり、なんか心と体のリズムもバラバラ狂ってしまっているような感じです。
ぶーがいなくなって心が張り裂けそうに辛く苦しいです。
なんとか正常な状態に戻さないと仕事にも影響しますし、なによりまともな日常生活が送られなくなってしまうのも恐れています。

このブログを書いていてもそばにぶーがいないのが辛いです。私が机に向かっていると足下で寝ていたり、甘えてきたりしていましたから。
それに昨日はお葬式から帰ってきたので、その余韻がありましたけれど、今日出かけて家に帰ってきたら、いつも出迎えてくるぶーがいなくてさすがに寂しくてその場に崩れ落ちましたし、部屋に入るのも辛かったです。
しばらくこういう状況が続くと思うと辛いし苦しいですね。

心療内科では、案の定、軽い精神安定作用のある薬と短時間型の睡眠導入剤を処方してもらいました。
しかし、精神安定剤はともかく、「眠ること自体が怖い」ので睡眠導入剤を飲むのはためらわれます。
睡眠導入剤に関しては先生も『無理に飲む必要はないです』とのことでした。
こういう時は話ができる人がいればいいのでしょうが、友達や知り合いにする話でもないですし、眠れないという話自体をすることもためらわれますね。
それに、“話をしたい”というよりは、“人の話を聞きたい”という感じが強いですね。ペットの話でもなんでもいいんです。人と人とのコミュニケーションをきちんと取りたいという感じです。

そんな中、このブログをリンクしているFacebook等を通じて、優しい思いやりのある温かいメッセージをくださった方々もおられます。
ご自身の体験談を交えて励ましてくださいました。
人の心の痛みや機微が分かるそういう方々は私の人生にとっても特別な存在の方々ですね。
とても助かりました救われました。本当にありがとうございます。


元々このブログは里親としてリンを迎え入れた事で、保護されていた団体の方々に近況報告を分かりやすくお伝えするのを目的として始めました。
そして、せっかくチンチラシルバーを2ニャン飼っているのでチンチラシルバーズと名付けました。
そもそも、リンを迎え入れることができたのも、チンチラシルバーのぶーを10年以上飼っていてチンチラシルバーの飼い方に慣れていたという背景もあるんです。
リンの里親の条件にも『チンチラシルバーの飼い方を分かっている方』というような一項がありました。
チンチラシルバーは数も少ないし、一見ワガママ気ままな感じですので飼うのにコツもいるんでしょうね。
里親サイトにもチンチラシルバーのコなんて、私もリン以外に見たことがないです。
しかも、里親サイトで見かけるニャンコはほとんどが生後数ヶ月や1、2歳の若いコが多く、リンはもう5歳11ヶ月ぐらいでしたし、それまで飼っていた飼い主さんが手放したということで人間不信になっているかもしれないし、なかなか貰い手がないかもしれないと思いました。
そこでなんとか引き取ってあげたいと考えました。
そういう事で、リンがウチに来たのも先駆者のぶーのお陰でもあるわけです。行き場のなかったリンがウチに来ることができたのはぶーの存在があったからなのです。
そう考えるとぶーは本当に良い事をしました。素晴らしい存在でした。
ぶーの為にも、これからもリンの様子を頑張ってお伝えして行きたいと思います。
ぶー017

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