どれだけ飲んでも寝れなかったので朝になってしまいました。

最近、歳のせいか、今の自分の状況のせいか、過去のことを思い出すことが多かったのですが、ぶーとの思い出も走馬灯のように脳裏を駆け巡っています。

ここで、ぶーの思い出を少し綴りたいと思います。
ぶーは1999年の年末にその当時住んでいたマンション(今と同じ1階でした)のベランダにフラッと現れました。
ゴハンをあげると食べて、2、3日通ってきていたのですが、よく見るとすごい大ケガをしているではありませんか。
恐らく犬とでもケンカしたのでしょう。頭がザックリと切れていました。これが原因でぶーは左目の開く大きさが右目より小さくなっていました。 歯も欠けていました。
あまりにもひどいので、あわてて保護して病院に連れて行って治療してもらいました。
チンチラシルバーのノラ猫なんていないので、迷い猫だと思いました。
しかし、飼い主さんを探しましたが見つからなかったので、そのまま自然と我が家で飼うことになりました。
我が家に来た頃というか、かなりの間、ぶーはヤンチャな性格でちょっとしたスキをついて外出することがしょっちゅうでした。
ドアをあけたスキ、ベランダを開けたスキ、そのスキに飛び出しては家から脱出していました。
そして、近所の草むらに入っては、葉っぱだらけになって帰ってくる毎日でした。

今のマンションに引っ越してからも脱走癖は変わらず、毎日のように外に出ていました。
それこそ、宅配便の人や来訪者が来るたびに、ドアの隙間から外に出たりしていました。
裏庭に出していてもフェンスを飛び超えてどこかに行ってしまうのが日課でした。
飼い主としては心配なので、小型犬用の発信器でもつけようかなと考えたくらいです。

しかも、心配が的中しまして8年ほど前のGWには出て行ったきり2日ほど帰ってこないときがありました。
近所を探しまわったりして、すごく心配していたら、ボロボロの状態で玄関まで帰ってきてまして。
足を引きずっていたので、病院に連れて行くと、足を複雑骨折しているということで、そのまま入院手術となりました。
おそらく車に跳ねられたりしたのでしょう。
あの時は命には別条がなくホッとしました。
治療費は結構かかりましたが、無事治ったのでよかったです。
あれから、もう8年も経つのか、早いなあ、というのが感覚です。

その後も幾度か脱走を繰り返していたり、ワガママ気ままに暮らしていたぶーですが、2年前にリンを迎えてからというものめっきり大人しくなりました。
ぶーは他の部屋で自由気ままに寝たりもしていのですが、それもリンに譲って、ぶーは私の部屋だけで寝起きするようになりました。
寝るときは私のベッドや足下に引いてあるマットや本を枕に寝て、朝は私の枕元で私が起きるのを待つというとても健気な生活を送っていました。
外出も全然しなくなりました。
ワガママ気ままな子と思っていたのですが、根はとても優しい子だったようです。
それがストレスの原因になったのかもしれませんが…

もっとも、ぶーはマグロ等のお刺身や肉類が好きで、私がお寿司や唐揚げ等を食べているとよくねだってきていました。フードでお腹がふくれていても、私の食事を邪魔することがしょっちゅうでした。(リンはフード以外はかつお節ぐらいしか食べないんです。)
その時は、食べやすい柔らかいところや皮やソースなどを取って、あげていました。
私の食べる分のほとんど食べられてしまうときもあったのですが、美味しそうに食べていたのでお腹の負担にならないように気をつけてあげていました。

猫というのは基本的に自由気ままなので、普段干渉し合うことはなく、私とぶーもお互い思うままに生活を送っていたのですが、やはり子どものように甘えてくることもあり、かけがえのない家族という存在でした。
年齢的にはそこそこ長生きした方だと思うのですが(正確な年齢はわかりませんが、ウチにきたときはもう3歳ぐらいだったと思うので、15年ぐらいは生きたことになりますね)、でも、せめてあと4~5年は生きてもらいたかったです。
今回の症状も、もう少し早く気づいてあげられれば、もっと延命してあげられたんじゃないかと後悔しています。
特に今は、仕事や人生にあり方について、私自身も苦悩している時期で、ぶーやリンがいてくれることが癒しでしたし心の支えでもありましたし、「ぶーやリンの為に頑張らなきゃ」と思うこともありましたので、ぶーがいなくなった今、これから何を生き甲斐にしていいのかというぐらいショックでなりません。
毎晩のおやすみの抱っこと朝ゴハンの挨拶やオヤツタイムが私も楽しみでした。

夜寝る前にそばにくるぶー、朝起きるときにそばにいるぶー、そんな風にぶーがそばにいる生活が当たり前でしたので、いなくなった生活が寂しくて辛いです。しかも、これが今後どのように続くのかも想像ができません。
また眠れない日々が続くのでしょう…

もっとも、リンは元気ですし、他にも保護してあげなくちゃいけない猫ちゃんもいると思うので、なんとか気力を振り絞って、精一杯生きたぶーのためにも頑張りたいと思っています。

本当は心が折れてしまいそうですが、ぶーに情けない飼育係だったと思われない為にも、気持ちを振り絞ってなんとか生きていきたいと思います。
頑張るから見ていてね、ぶーちゃん。
いっぱい甘えてくれてありがとう。

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